お気軽にお問合せください。
営業時間
平日 9:30~18:30

遺産分割協議のやり直しができるケースとは?注意点も併せて解説

  1. 岩垣法律事務所 >
  2. 相続に関する記事一覧 >
  3. 遺産分割協議のやり直しができるケースとは?注意点も併せて解説

遺産分割協議のやり直しができるケースとは?注意点も併せて解説

遺産分割協議は、相続人全員の合意があれば、原則としてやり直しができます。
本稿では、遺産分割協議のやり直しができるケースと注意点を解説します。

遺産分割協議のやり直しができるケース

遺産分割協議のやり直しができるケースの例は、以下のとおりです。

  • 相続人全員が合意している
  • 詐欺・脅迫・偽造・財産隠しなどがあった
  • 相続人全員が参加していなかった
  • 行為能力や意思能力のない相続人が自ら参加していた

それぞれ詳しく解説します。

相続人全員が合意している

相続人全員の合意があれば、原則としてやり直しができます。
これを、「遺産分割協議の合意解除」といいます。

詐欺・脅迫・偽造・財産隠しなどがあった

遺産分割協議が詐欺・脅迫・偽造・財産隠しなどがあった状態で成立していた場合、調停や訴訟により、遺産分割協議を取り消すことができる場合があります。
ただし、遺産分割協議の取消権には5年の時効があるため要注意です。

相続人全員が参加していなかった

遺産分割協議は、必ず相続人全員で行わなくてはなりません。
遺産分割協議書には全員分の署名押印が必要であり、一人でも欠けていれば文書は無効になります。

行為能力や意思能力のない相続人が自ら参加していた

相続人の中に行為能力や意思能力のない相続人が自ら参加していた場合、協議は無効になります。
行為能力がない人とは、例えば以下のような人物が挙げられます。

  • 未成年者
  • 被後見人

意思能力がない人には、例えば以下のような人物が該当することがあり得ます。

  • 重い認知症を発症している
  • 重い精神疾患を患っている

相続人の中に上記に該当するような人がいる場合は、成年後見人などが本人を代理して協議に参加する必要があります。

遺産分割協議のやり直しをするときの注意点

遺産分割協議のやり直しをするときの主な注意点は、以下のとおりです。

  • 贈与税や所得税が発生する可能性がある
  • 不動産取得税や登録免許税が発生する可能性がある
  • 調停や審判による遺産分割が行われた場合はやり直せない

それぞれ詳しく解説します。

贈与税や所得税が発生する可能性がある

相続人全員の合意のもと遺産分割協議をやり直す(解除する)場合、贈与税や所得税が発生する可能性があります。
自分たちの都合による遺産分割協議のやり直しによる財産の相続は、相続人間での贈与または譲渡と解釈されるからです。

不動産取得税や登録免許税が発生する可能性がある

遺産分割協議のやり直しで、不動産の相続人が変わる場合、不動産取得税や登録免許税が発生する可能性があります。
通常の相続により不動産を引き継ぐ場合、不動産取得税はかかりません。

しかし、遺産分割協議のやり直しにより不動産を別の相続人が相続することになったときは、原則として不動産取得税や登録免許税がかかります。

調停や審判による遺産分割が行われた場合はやり直せない

家庭裁判所の調停や審判により遺産分割が行われた場合は、やり直すことができません。
相続人全員の合意があっても、裁判所の結果は相続人たちの意思では変えられないからです。

まとめ

遺産分割協議は相続人全員の合意があれば原則としてやり直しができますが、税金が発生する可能性があり、労力と手間もかかります。
後から新たな財産が発覚した場合、遺産分割協議をやり直さなくても、その財産だけを対象にした遺産分割協議の実施が可能なケースもあります。
遺産分割協議に関するトラブルは、弁護士など専門家に相談して対処するのがおすすめです。

岩垣法律事務所が提供する基礎知識

  • 成年後見制度とは?メリット・デメリットはある?

    成年後見制度とは?メリ...

    ■成年後見制度とは 成年後見制度とは、精神上の障害などにより事理弁識能力を欠く常況にある者の身上監護...

  • 債務整理

    債務整理

    債務整理には、「任意整理」・「特定調停」・「個人再生」・「自己破産」の4つの方法が存在します。これらの...

  • 慰謝料

    慰謝料

    交通事故に遭遇した際、被害者は慰謝料を請求します。 慰謝料の相場には以下の3つの基準があります。 ■...

  • 境界問題、建物の欠陥など

    境界問題、建物の欠陥など

    【境界問題】 土地を取引する際に境界を定める測量図は重要な役割を担います。 そして、この測量図には「確...

  • 家賃値上げ請求・家賃値下げ要求

    家賃値上げ請求・家賃値...

    家賃値上げ請求・家賃値下げ要求は、頻繁に起こりうるトラブルであり、賃借人・賃貸人どちらの側としても関心...

  • 相続における特別受益の持ち戻しとは?

    相続における特別受益の...

    ■特別受益とは? 特別受益とは、一部の相続人が贈与、死因贈与、遺贈などで被相続人から受け取った特別の利...

  • 過失割合はいつ決まる?納得いかない時の対処法は?

    過失割合はいつ決まる?...

    ■過失割合とは? 交通事故の過失割合とは、事故における加害者の過失(落ち度)と被害者の過失(落ち度)を...

  • 自己破産

    自己破産

    自己破産とは、裁判所を介してすべての債務を免責してもらう手続きのことをいいます。これが認められると、債...

  • インターネット関連の相談を弁護士に依頼するメリット

    インターネット関連の相...

    インターネットの掲示板やSNSで誹謗中傷を受けた場合、書き込みの削除や賠償請求をすることができます。し...

よく検索されるキーワード

ページトップへ