交通事故後の交渉では、損害賠償請求を行います。
損害賠償額は、被害者と加害者の示談交渉により決められますが、示談交渉では保険会社同士が話を進めてしまい、被害者が話に加われないことがしばしばあります。そのため、交通事故の示談交渉は、弁護士に相談することをおすすめします。
損害賠償の種類は多岐に渡ります。被害者が損害賠償を請求できる損害は、物的損害と人的損害があり、人的損害には、財産的損害と精神的損害があります。
物的損害とは、物が壊れる被害のことで、物損に対する慰謝料は認められません。物的損害では、以下のような内容の賠償を請求することができます。
■修理費
車両が壊れた際、その車両が修理可能な場合は修理費に相当する金額を請求することができます。修理費は、交通事故が原因となり発生した破損について、必要性や相当性が認められる範囲で請求することができます。
■経済的全損
交通事故により壊れた車両の修理費が、車両の再取得価格を超える場合を経済的全損といいます。
経済的全損では、修理が困難な状態の場合は、事故前の車両の時価額と事故後の車両の売却金額との差額が損害額となり、車両の買い替えの際に発生する登録手続き関係の費用も損害として認められます。
また、その他代車使用料、タクシーやハイヤー等の場合は休車損、交通事故により積荷などに被害を受けた場合は積荷損なども請求することができます。
人身損害とは、交通事故により受けた、被害者の生命や身体に対する侵害により生じる損害をいいます。人身損害では、以下の損害を請求することができます。
■積極的財産損害
治療費、入院費、通院交通費など、交通事故の被害者となってしまったために支払うこととなった損害をいいます。
■消極的財産損害
治療により仕事を休んだために生じた損害、後遺障害により生じた逸失利益など、本来得られたはずの利益が失われたことによる損害をいいます。
■精神的損害
後遺障害や、遺族の死亡などによる精神的苦痛に対する損害をいいます。
岩垣法律事務所は、東京都、神奈川県を中心に、相続、交通事故、刑事事件などの相談を主に行っております。
悩める人の道しるべとなるよう、出口の見えない問題を解決して参ります。
お客様のお悩みに真摯に対応して参りますので、お気軽にご相談ください。
損害賠償
岩垣法律事務所が提供する基礎知識
-
建物明け渡し
建物の明け渡しを求める多くのケースは賃借人の家賃滞納が原因です。 また、その他の要因として、自分の身...
-
物損事故から人身事故へ...
交通事故が発生した直後は体に痛みがなかったものの、数日が経過してから症状が出てくるということは珍しく...
-
著作権を弁護士に依頼す...
「たかが自分の創作物が転載されたからといって、問題にしようとは思えない。」 「この程度で弁護士に依頼す...
-
過払い返済
利息制限法の上限利率よりも高い利率で借金を返済していた場合、過払い金が発生しています。 利息制限法に...
-
借金問題を弁護士に依頼...
弁護士に借金問題を依頼した場合、最大のメリットは依頼した時点で金融業者(債権者)からの取立を止めること...
-
追突事故でむちうちの症...
交通事故の被害に遭ってしまい、むちうちの症状があるがどのような対処をすれば良いのか、慰謝料の相場はど...
-
遺産分割
相続できる親族の範囲は民法で定められており、これに該当する相続人を法定相続人と言います。もっとも、この...
-
休業損害証明書とは?書...
■休業損害証明書の作成方法 休業損害証明書の作成方法について、簡単に以下にご紹介します。 ・源泉徴...
-
個人再生
個人再生は、裁判所を介して、すべての債務のうち一部を返済免除にしてもらい、残りの債務を3年から5年にか...