【境界問題】
土地を取引する際に境界を定める測量図は重要な役割を担います。
そして、この測量図には「確定測量図」と「原状測量図」と「地積測量図」の3種類が存在し、それぞれの性質が異なります。
確定測量図とは、対象となる土地の境界線について、関係者である隣接土地の境界確認や公官庁の図面の元作成された図の事を指します。この図には所有者の境界承諾印が記載されており、基本的には所有者のみしか所持していません。
原状測量図とは一方が測定を行い境界についての現状を表した図です。この図はどちらか一方の所有者が単に土地を測量しただけであるため、土地の境界としては承認されていないケースがあります。
最後に地積測量図が存在します。地積測量図は法務局に登録されている確定測量図のことを指し、誰でも閲覧や写しの交付を請求・取得が可能となります。
【建物の欠陥】
民法では、住宅を購入した後に善意無過失である買主が建物に隠れた傷(瑕疵)を発見した場合、売主に対し損害賠償請求や契約目的が達成できない場合には解除を行う事が可能であると定めています。これを売主の瑕疵担保責任と言います。
具体的にどのような傷が瑕疵に該当するかというと、
・雨漏り
・天井裏の梁のひび割れ
・シロアリによる腐蝕
などの様に一見外からでは判断が難しいですが、どれも生活する上で重大な影響を及ぼす傷が瑕疵に該当するのです。
そして民法では、これらの瑕疵に対し責任を追及するためには、買主が瑕疵を発見した時から1年以内に行わなければならないと規定しています。
また、売主が不動産業者で買主が非業者である場合には、宅建業法が適用されます。この時は瑕疵担保責任に関して民法で定める規定よりも買主に不利となる特約を定めてなりませんが、担保責任を負う期間だけについては、目的物の引渡しの日から2年以上となる範囲で定めることが出来ます。
岩垣法律事務所では、府中・多摩・日野・国分寺を中心に境界問題や建物の欠陥についてのご相談を承っております。境界でのトラブルや購入した住宅に瑕疵があった際の対応など、不動産トラブルに関してお困りの方がいらっしゃいましたら、まずはお気軽にご相談ください。
境界問題、建物の欠陥など
岩垣法律事務所が提供する基礎知識
-
相続法改正でいつからど...
2019年から2020年にかけて、いわゆる「改正相続法」が施行されます。これによって、今までとは異なる...
-
自己破産手続きの必要書...
自己破産手続きを検討するときは、事前に必要書類と費用を確認しておくことが大切です。 今回は、自己...
-
府中の債務整理は弁護士...
■債務整理を弁護士に依頼するメリット 債務整理を弁護士に依頼することによって取り立てを停止できます。弁...
-
事故で高次脳機能障害に...
■事故で高次脳機能障害になったときの慰謝料とは 高次脳機能障害は後遺障害ですので、後遺障害等級に応じ...
-
人身事故
人身事故とは、交通事故により、被害者が怪我をしたり、後遺障害を患ったりする事故のことをいい、加害者には...
-
借地関係の整理
建物の所有を目的とする地上権及び土地の賃貸借に関する契約の事を「借地契約」といいます。 賃貸借は民法に...
-
個人再生
個人再生は、裁判所を介して、すべての債務のうち一部を返済免除にしてもらい、残りの債務を3年から5年にか...
-
契約不適合責任の免責と...
契約不適合責任とは、契約の目的物に種類、品質、数量における瑕疵(欠陥のこと)がある場合に、売主に対して...
-
損害賠償
交通事故後の交渉では、損害賠償請求を行います。 損害賠償額は、被害者と加害者の示談交渉により決められ...